地域+S N S+C R M=「My Star」〜はじめましての、ごあいさつ 〜
「編集長」いつかは名乗ってみたかった。それだけ説。
今から20年くらい前の記憶。
大学生のころ、早稲田の大隈講堂で開催されていたサッカージャーナリストの後藤健生さん(@Goto_goleador)の講演を聴いていた。
たまたまだったか、スケジュールを調整したかは覚えていない。
大学の授業にはほとんど面白さを感じず、ボロボロと単位を落としていた落第生の私だったが、大隈講堂で開催されていた講演に対しては、たまに興味をそそられ、ふらっと立ち寄っていた。
大学の教授が話すことよりも、「生の声」が多かったからだ。
後藤さんのお話は面白かった。
日本サッカーの歴史やご自身の観戦歴から、2002年W杯を間近に控えた日本代表の話、レフティモンスターの小倉隆史選手はどうやったら復活するか、そんな話もあったと思う。
ただ、なぜか強烈に記憶に残っているのが質疑応答の際に学生から「どうやったらサッカージャーナリストになれますか?」という質問に対する答え。
「名刺を作れば、今すぐにでもなれますよ。」
その学生は、前のめりで聴講していただけにきょとんとしていたようだった。
が、「真理だなー」と私は感心していた。
時は流れて2018年。
色々な縁に恵まれて私は会社の社長になった。
初月の売上は2万円だった。
社長になったからといって、名刺ができただけで何があるわけでもなかった。
特に、仕事がなかった。
そんななか四苦八苦するうちにいただいた最初の売上=2万円はとっても嬉しかった。
後藤さんも、最初はそうだったに違いない。
ただ、ジャーナリストでも社長でも、名乗らないと何も起きない。
「行動することが大事。」
きっと、そう伝えたかったのだろう。
そんな弊社ですが、この度「My Star Sports」というメディアを立ち上げました。
自動的に、私が編集長です。
名乗ってみたものの、メディアビジネスに関するノウハウや経験はありません。
ほんのちょっとの皮算用と、たったひとつの決めたこと
というわけで唐突にも編集長人生がスタートしてしまいました。
一応、思い描いているビジョンはあります。
スポーツを取り巻く3つのキーワード。
- 1990年代のJリーグ創設による「地域」
- 2000年代後半に登場した「SNS」
- 2010年代特にプロ野球で定番化し、他競技にも拡がっている「CRM」
私が小学生のころ、スポーツといえばテレビでの巨人戦でした。パ・リーグに触れる機会は「オールスター」「日本シリーズ」「ファミスタ」しかありません。
巨人を中心に、テレビの中でヒーローが躍動し、我々小学生は特定のヒーローに憧れました。ビジネス的には「シャワー効果」と呼ぶそうです。
90年代に入り、Jリーグが「地域密着」の理念を推進。
2021年時点、全国津々浦々57チームが存在し、サポーターは「おらがチーム」を応援しています。
さらに、S N Sが普及し選手個人も主体的に情報を発信できる時代にもなりました。最近では現役選手がTwitterやインスタグラムでファンと交流し、 YouTubeでチャンネルを持つことも珍しくありません。
そしてスポーツビジネスの基幹となりつつある「C R M(Customer Relationship Management)」。
突き進めていくと「1 to 1」「Long Tail(ロングテール)戦略」への対応、つまりファンのあらゆるニーズに対応していくことにつながっていきます。
このような背景から、今後は「国民的スター」「テレビコンテンツとしてのスター」と同じくらい「My Star」が大事な存在になってくるかと思っています。
副題として「“推し”が見つかるスポーツメディア」。
人が「推す(=応援する)」、その推される対象のボリューム大小にはこだわらず(なのでいわゆる「マイナー」だけにこだわることもありません)に「推す」という本質に迫ってみたいと考えています。ピボット(≒試行錯誤)はしまくると思います。
ただし、この時点で一つだけ決めたこと。
スポーツやアスリート、ファン、スポーツビジネスへのリスペクトを忘れないこと。
まずはこのたった一つのルールからスタートします。
編集長コラム、早速ですが次回は未定です!
以上です、編集長!!