〈社会人野球〉シティライト岡山 1年目から守備の要を担う“期待の新人” 谷本大晟選手インタビュー
2021年9月より『My Star Online Store』での応援グッズ販売をスタートした社会人野球チーム、「シティライト岡山」。前回は、チームのキャプテンである丸山高明選手に、社会人野球界の二大大会のひとつ「都市対抗野球大会」への出場に向けた想いを聞かせていただきました。[記事はこちら]
惜しくも本戦出場をかけた中国地区二次予選で敗退となりましたが、そんな2021年を経て、現在は2022年の大会出場に向けてすでにチームは動き出しています。
今回は、昨年駒澤大学からシティライト岡山へ入社し社会人野球選手としての1年目を終えた、谷本大晟(たにもと たいせい)内野手にお話をうかがいしました。
――まずは「シティライト岡山」への入社の経緯を教えていただけますでしょうか?
はい!僕は、大学野球が終わっても野球を続けたいという強い思いがありました。当時の駒澤大学の監督さんが岡山県出身で、シティライト岡山と繋がりがあったので紹介していただきました。また、東都リーグの偉大な先輩・丸山さん(=丸山高明 外野手)がいたのも理由の一つです!(笑)
――入社前と入社後のチームのイメージに変化はありましたか?
まず入社前ですが、コロナ禍の影響で僕はセレクション(入部試験)を単独で受けたので、実際にどんなチームメイトがいるのか分かりませんでした。そのため当初は不安な想いがありましたが、先輩方はすごく優しく受け入れてくださいました。そして現在までのびのびと野球をやらせてもらっていて、選手同士の仲の良さは全国一だと思っています!
――社会人野球生活1年目を振り返ってみて、いかがでしょうか?
最初は仕事から野球の練習という切り替えに慣れずに苦労しました。僕の業務の中の一つに、オークション会場で車の配置変えがあるんですが、練習のある日は50台、終日勤務の日は100台を運転する必要があります。仕事が終わる頃には、体が重く感じることもあり、なかなかきつかったです。
――そんなお仕事と練習の両立に努められていた1年目から、谷本選手は試合の出場機会が非常に多かったと思いますが。
そうですね。入社1年目から遊撃手としてスタメンで出させていただいているので、それは大変ありがたいです。
――特に印象に残っている試合はありますか?
一番印象に残っているのは都市対抗野球中国地区予選、JFE西日本との試合です。その試合の途中、守備についている際に怪我をしてしまい途中交代となりました。最終的に試合に勝つことはできましたが、勝利の嬉しさの反面、悔しさがこみあげました。
――(今回取材に同席してくださった)丸山主将から見て谷本選手はどんな選手ですか?
声出しなどを積極的に行ってくれており、熱い気持ちに好感が持てる選手です!昨年は気持ちをコントロールすることが必要な場面もありましたが(笑)
実はチーム編成で谷本選手を来季の副キャプテンにしようという意見もありました。試合に集中してもらいたいという思いもあり最終的に副キャプテンの話は見送りになりましたが、2022年シーズンはチームのキーマンだと思います。1年目から守備のセンターラインを担っているので、今後もチームの軸になってもらいたいです。
――丸山主将からの期待も大きいようですが、谷本選手ご自身ではどのような点が自分のPRポイントだと思いますか?
「誰にも負けない気持ち」だと思います。現段階での僕は、技術では人に劣る部分が多くあると感じています。自分のポジション(遊撃手)はエラーしてはいけないポジションだし、これからは守備にも磨きをかける必要があると思っています。
――普段の練習はどのように行っているんでしょうか?
同じポジションの菅元さん(=菅元隆斗 内野手)には、毎回とことん教えてもらっています。
打撃面では、バッティング中いつも後ろで目を光らせている小竹さん(=小竹一樹 内野手)からよくアドバイスをもらっています。シティライト岡山では「フォースタンス理論」というものを練習に取り入れているのですが、体の使い方や力の入れ方のメカニズムが小竹さんと同じタイプだったので参考にしています。実際、小竹さんに教えてもらってから打率が上がりました。
また、プロ野球だと巨人の坂本勇人選手を参考にしています。坂本選手の動画はもうとにかく何回も見ました。特に守備が好きで、学ぶところがとても多いです。見ていてかっこいい、日本を代表する遊撃手だと思います。
――練習に関してほかの選手のお名前もあがりましたが、チーム内で特に仲の良い選手はいますか?
プライベートで一番仲が良いのは江川さん(=江川航 捕手)です。好みの食べ物が同じなんです!二人で「岡山市内の二郎系ラーメン店『きずな』を制覇しよう!」と、コロナが少し落ち着いたタイミングを見計らいながら一緒にラーメンを食べに行ったりしました。
また、僕は選手寮で生活しているんですが、選手同士で「荒野行動」(スマートフォンアプリのゲーム)を一緒にやったりしています。そのほかにも、先日は坂口さん(=坂口湧希 外野手)が寮にシャインマスカットを持ってきてくれたり。ちなみにそのシャインマスカット、めちゃくちゃ美味しかったです!
もう本当に、朝から晩までシティライト岡山一色という感じです(笑)こんなに仲の良いチームは他にないと思います!
――そんな選手同士とても仲の良い「シティライト岡山」のチームとしてのPRポイントはどのような点だとお考えですか?
「明るい元気な雰囲気」です!主将の丸山さんがチームを引っ張っていて、試合前から積極的に声掛けを行い、全員を盛り立てられています。ぜひ現地で僕達の試合を観てほしいです!
――1年目シーズンを改めて振り返ってみて、谷本選手が考える「社会人野球」とは?
大学野球よりも厳しい世界だと思います。2021年は結果を残すことができず、一年だけでも簡単に結果が出る世界じゃないと痛感しました。また、シティライトに限らず他のチームの選手たちからも一球一球に懸ける思いがひしひしと伝わってきました。
他のチームの選手が投稿している練習動画を見たりなどSNSもうまく利用しながら、社会人野球でも通用する技術を身につけられるように頑張りたいと思います。
――将来の目標はありますか?
できるだけ長く野球を続けたいです!自分にできることは野球しかないので・・・(笑)目標は10年続けることですが、今の実力のままだとダメだと思うので冬の間に根本的な体の強化を行い、覚醒したいです!(笑)
また、プロ野球選手になりたいという思いもあります。駒澤大学の同級生(=若林楽人 外野手)が西武ライオンズでプレーしているので。どのくらい可能性があるか分かりませんが、その夢も追いながら練習を頑張っていきたいです。
――2022シーズンに向けての意気込みをお願いします。
個人としては守備率をあげること。打率と出塁率も上げたいです。今年は、丸山・谷本の1番2番コンビを組めるようになりたいです!また中国地区ベストナインや全国大会で賞を獲ることも目標です。今まで大会等で表彰されたことがないので、なんとかこれも達成したいです。
そしてチームの目標は「全国大会ベスト8進出」です。この想いは、選手全員が持っています!
――それでは最後に、社会人野球ならびにシティライト岡山を応援されている方へ一言。
昨年、シティライト岡山は全国大会(日本選手権・都市対抗野球大会)に行くことができませんでした。僕にとって2年目となる2022シーズンは、チームを引っ張っていけるような存在になれるよう頑張りたいと思います。
ぜひ僕のタオルを持って応援に来てください!熱いプレーをお見せします!!
◯インタビュー選手紹介
谷本大晟(たにもと たいせい)
1999年3月15日生まれ
福井県出身 京都外大西高校 ‐ 駒澤大学
右投右打 内野手
■「シティライト岡山 硬式野球部」
公式HP ⇒ http://www.city-light.net/bbc/
公式Twitter ⇒ https://twitter.com/citylight2007
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